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精神去勢監獄

カビ臭い匂いで目が覚めた。辺りを見回すと、牢獄のような光景だった。
剥き出しのコンクリートが四方を囲み、便器と洗面所が何の仕切りもなく置かれている。
ベッドから這い出ると、足裏にヒヤリとした感触がした。
鉄製のドアを開けてみるも、やはり鍵が掛かっていた。
(僕の名前は青山俊一……普通のサラリーマン……さっきまでいたのはホテル)
記憶を一つ一つ手繰っていくと、あのオフ会のところで切れていた。
(オフ会はいつもの面子だったはず……いや新しい人がいたんだ)
青山俊一はメグミという名前で女装活動をしていた。
彼は元々コスプレが好きだった。たまたました女装コスプレの写真が評判を呼び、
その魅力にハマっていった。
小柄で美形の青山は化粧をすれば、そこら辺の女性よりも断然に美人だった。
ネット上で写真を公開していくうちに、撮らせて欲しいという男性からのメールが殺到した。
そこで青山は定期的に女装コスプレの撮影会を開いていた。モデルは自分一人、
4〜5人の男性のアマチュアカメラマンがホテルの一室に集まる。
(あの人、名前を竹下とか言ってたっけ……)
オフ会はあくまで撮影のみだった。青山は女装はするものの、女性になりたいわけではない。
恋愛対象も女性という、ごく普通の男性。だから、男性に触られると嫌悪感を覚える。
女装は自分のナルシズムを満たす行為としか考えてなかった。
(ここは一体どこなんだ…)
青山は裸だった。誰もいないが何となく決まりが悪いので、ベッドのシーツを羽織り、
どこかに手がかりはないかと部屋を探し始めた。

ドアが開き、二人の男が入ってきた。
一人は小太りの中年男性、もう一人は背の高い黒人だった。
「おまえ!竹下!一体どういうつもりだ!」
青山は飛びかかろうとしたが、全裸であることに気づいて、ベットの上で怒鳴った。
「ここはどこだ!」
「まぁ、まぁそう怒鳴らずに。時間はたっぷりありますから」
「こんなことして良いと思ってるのか、犯罪だぞ!」
「ああ、そうだ。犯罪だな」
竹下が手を上げると、隣の黒人が青山を殴り始めた。
その体格差はまるで大人と子どもであった。
青山は初めて感じる圧倒的な力の差に恐怖した。
ごく普通の一般人である彼は喧嘩すらしたことがなかった。
「これは暴行罪かな?しかし、だからってどうってことないだろ」
青山の顔は腫れ上がり、体中にキズや青みが出来ていた。
全身に走る痛みのせいで喋ることすら出来ない。
(これは一体どうつもりなのか)
「さて、これはほんのお遊び。早速本題に入ろうか」
竹下は青山の腕に手錠をかけて、ベッドの柵に取り付けた。
黒人が青山の体を上から抑えつけてきた。
竹下はローションを取り出し、それを青山のお尻に塗り始めた。
「安心しろ。いきなり黒人のイチモツは挿れねえよ。
そんなことしたらケツが裂けちまうからな。今日はこれだ」
男性器の形をしたディルドが目の前に突出された。
「や、やめてくれ」
「へっ、どうせ1人でお尻で遊んでんだろう?
お前は女装趣味の変態野郎だからな」
お尻にディルドが当てられ、ズブリと体の中に入り込む。
「痛い!ムリだ!」
「力抜かないと辛い目に会うのはお前なんだぜ!」
竹下は青山の尻を叩いた。ペチーンという音が部屋の中に響く。
「おっ、こっちはさっそく硬くなってるな」
青山は死にたくなった。ケツを犯され、勃起されているところまで見られるなんて。
こんなことなら女装なんてするんじゃなかった。
普通の男のまま生きていけば良かった。
ディルドはゆっくりとしかし確実に奥まで進んでいた。
肛門辺りが裂けそうに痛く、また腹の辺りに鈍痛が響いている。
「おし、最後まで入った。意外とキツイかったな。もしかして初めてだったか」
竹下は忍び笑いを漏らしながら、青山の髪の毛を引っ張り顔を上げた。
「おい、初めてだったのか?気持ちいいだろ」
「やめてくれ、はぁはぁ、気持ちよくなんかない」
馴染んできたのか裂けそうな痛みはなくなっていたが、
体に異物が入っているという違和感が耐え難いほど気持ち悪かった。
「そうか、そうか。なら気持よくしてやる」
竹下は手にローションをつけると、青山のペニスをもみ始めた。
「やめろ、やめてくれ」
全身に嫌悪感が走った。竹下の分厚い掌はまるでゴキブリのように思えた。
無愛想な手コキは気持ちよさというよりも痛さが先に来ていて、
快楽とは程遠いものだった。しかし、刺激され続ければ、射精の波が上がってくる。
青山のペニスが射精しそうになるのを察した竹下は、お尻のディルドを刺激しながら、
最後の発射へと導いた。上手く前立腺を刺激することで、通常よりも射精の快楽を上げたのだ。
「あ、ああ」
嫌悪感にまみれた射精ではあったが、青山は快楽を感じていた。
しかし、その余韻が引いていくと、罪悪感と屈辱感で絶望的な気持ちになった。
「はは、たくさん出したな。まぁ、男としての射精はこれで終わりだ。
いいか、お前はこれから去勢される。といっても、肉体的な話ではない。
精神を去勢するんだ。徹底的にお前の中の男を潰してやる。
プライドも粉々にくだいてやるから覚悟しておけ」
竹下はそう言って部屋から出て行った。
一方的に暴力を振るわれ、犯された。これは悪夢であってほしいと願うも
肉体に残された痛みが逃れることのできない現実であることを目の前に突きつけた。
青山は部屋で涙を流しながら、必死に心を保とうとしていた。

目が覚めると、尻の辺りが痛んだ。
いつの間にか寝ていたらしい。いまが何時なのか、ここだどこなのかも分からない。
青山は会社に出社しない自分を心配して、誰か警察に相談してくれないだろうかと
考えながらも、一方でこれから行われることに恐怖していた。
「精神去勢ってなんだよ…」
もし仮に警察が動いたとしても、ここが見つけられるだろうか。
竹下やあの黒人は一体何なんだ?
色々な考えが頭を巡っては、答えのないまま通り過ぎていった。

扉が開いた。背の高い女性が入ってきた。
彫りが深く鼻筋が通った美人だが、どこかに違和感があった。
「あ、あんた一体何なんだ?」
女性の手には食事が盛られたトレイがあった。
「これ食べて」
まるで刑務所のような侘しい食事だったが、ずっと何も食べておらず
青山は夢中でがっついた。
食べ終えたところで、女性のことを改めて観察してみた。
モデルような体型だが、どこか骨が太い感じがする。
「あなたは一体誰なんですか?」
「ナオミよ。ここの世話役みたいなことをやってるわ」
声が少しハスキーだった。
「ここは何ですか?去勢だの、監獄だの言われて訳がわからないんです」
「あなたは誘拐されてここに来たのね。ここは施設の最下層に位置する去勢監獄よ。
男をイタブッて徹底的に雌に変えていくの」
気のせいかナオミの口元は僅かに笑みが見えた。
「暴力団や大企業の人間なんかが連れてこられるわ。彼らはたいてい恨みを買っているから、
誰かが金を払って、ここに監禁するの」
「一体なんのために?」
「殺すだけじゃつまらないでしょ。考えてみて、生意気で自分に楯突いていた男が、
女装して従順な雌になるのよ。辱めを受けさせているところをたっぷりと見るのが
たまらなくゾクゾクするの」
「僕は恨みなんか買ってませんよ。何かの間違いなんだ。ここから出して欲しい」
「恨みだけじゃなくて、ノンケの男を雌堕ちさせるためにも使われるの。
あなたはきっとその口ね。顔がとっても綺麗だもの。どっかの変態金持ちに惚れられたのね」
「そんな…」
「安心して。素直に従えば、この部屋からは出してあげるわ。
ここは一番反抗的な男が入る部屋だもの。
そのうち上の階に上がれるわ。そうすればホテル並みの部屋で生活できるの」
ナオミはそう言って部屋から出た。
(誰が僕をこんな目に合わせたのかは分からない。けど、絶対ここから脱出してやる)
青山は考えた。とりあえず反抗的な態度を取るのは辞めよう。
従ったふりをして、油断させるんだ。
そすればきっと隙が生まれる。そこを狙うんだ。
彼は拳をギュッと握り、硬く決意をした。

青山は血のついた指で壁に線を引いた。
「正」という一文字が完成し、ここに来て約5日過ぎたことが分かった。
監禁されて暴行と食事のルーティンから
時間の経過を考えた結果だが、正確な日数とは限らない。
食事は2回、暴行は3回行われる。
暴行の3回目は必ずアナルにディルドを突っ込まれた。
それが一日の終わりに行われる暴行とカウントし、竹下と黒人が部屋を出た後に
切れた唇の血や鼻血を使って、部屋の片隅に線を引き始めたのだ。
「助けはこないのか」
外の世界では心配した同僚や家族が警察に連絡しているはずだ。
最も人に平気でこんなことをする連中のことだ。
警察なんて恐れてもいないのかもしれない。
なおこと自分でなんとかするしかない。
肉体の痛みは徐々に慣れつつあった。
ところが、性的な暴行は泣きたくなるほど惨めな気持ちになった。
アナルの中でディルドが動き、竹下の手コキで射精させられる。
ほんの一瞬だけすべてを忘れる快楽が通り抜けるが、
そのあとは地獄のような自己嫌悪が襲う。
トイレのたびに肛門の辺りが痛むのも耐え難い屈辱だ。
また、ここに来てからシャワーすら浴びれない状態が続いている。
いつも手入れしているムダ毛は生え放題になり、体中から酸っぱい臭いが漂う。
髪の毛はベタつき、薄い垢に全身を包まれているような気分だった。
およそ人間らしい生活とはいえない。まるで家畜だ。
(あいつらは一体何のためにこんなことをするんだろう)
女装が趣味だからといって、なぜ監禁されなければいけないのか。
自分はいたってノーマルな男だ。どんなことをされても屈してはいけない。
服従すれば奴らの思い通りになる。それは今までの自分を否定することになる。
いまはじっと耐えるしかない。

3回目の暴行が終わってしばらくすると食事が運ばれてくる。
その役目はいつもナオミがしていた。
扉が開き、彼女が入ってくる。
「これを来て外に出て」
渡されたのはシャツとパンツだった。
思いもよらない展開に青山は驚いたが、これはチャンスだと思った。
彼女1人だけなら、なんとでも出来る。
「下手な真似しないほうがいいわ。私を殺したところで、ここから出るのは不可能よ」
ナオミはやさしく微笑みながらこちらを見ていた。
その口ぶりはまるで自分が考えていることをすべてお見通しといった感じだった。
部屋を出ると同じような扉が左右に並んでいた。
ナオミのあとをついて歩き、エレベーターに乗り込んだ。
上に上がると先ほどまでの陰湿な雰囲気とは違ったフロアに出た。
「この部屋よ」
ナオミが鍵を開けた部屋は、ビジネスホテルような一室だった。
狭い空間にベッドとバスルームが押し込められている。
「バスルームの中にシャンプーや石鹸があるわ。
それで体を綺麗にして。終わったら食事を上げる」
ナオミはそう言って部屋を出た。青山はとりあえずシャワーを浴びることにした。
傷だらけの体にお湯が染みたが、久しぶりのシャワーは爽快だった。
(僕がおとなしいから監禁の度合いが下がったんだ)
このまま上手くいけば隙を作ることが出来る。絶対にここから逃げ出すんだ。

数日間、竹下と黒人は現れなかった。テレビのおかげで正確な日にちが分かった。
ここに連れて来られて10日が過ぎている。いまだに助けがくる気配はない。
部屋が変わってから待遇はだいぶ良くなった。毎日、着替えが用意され、
シャワーを浴びることもできる。とはいえ、ドアは外側から施錠されていた。

「今日はこれに着替えてもらうわ」
渡されたのはウィッグと女性用の衣類、メイク道具だった。
「どうしたの?得意でしょう」
青山は女装する気にはなれなかった。
趣味ではあるが、これが原因でいまこんな目に合ってるかと思うと、
嫌悪感すら覚えてしまう。
しかし、ここで反抗してまた元の監獄のようなところに戻されるのは不味い。
「分かりました」
ナオミの見ている前で着替えるのは恥ずかしかったが、女性モノの衣類を身につけると
心のどこかでホッとしている自分がいた。
「化粧も手慣れたものね」
青山は化粧が好きだった。メイクをすることで男の顔に女性の記号が乗っかっていき、
アンバランスな美しさが生まれてくる。
鏡の前に女装した青山、つまりメグミが現れた。
「可愛い」
ナオミは青山の肩に手をおいた。細い指がピアノを弾くように滑らかに動く。
やがて鎖骨の辺りからゆっくりと下がっていき、胸の辺りをやさしく撫で始める。
鏡には女装した自分が女性に責められている倒錯的で甘美な様子が映っている。
ナオミは体を密着させてきた。乳房の柔らかさが肩の辺りに伝わる。
艷やかな黒髪の香りが鼻孔を擽り、青山は女の肉体を思い出した。
彼女の舌が耳を舐めた。思わず「ひゃん」という声を漏らしてしまう。
「うふふ。恥ずかしがらないで、気持よかったら声を出していいのよ」
空いた手が青山の股間を弄る。
すっかり硬くなっていたそこはスカートごしに撫でられると
それだけでイキそうになった。
「ねえ、ベッドに行きましょ」
ナオミは服を脱ぎだした。
ブラジャーから溢れんばかりの豊満な胸と曲線を描くお尻に
青山は目を奪われた。
しかし、彼女がショーツを脱ぎだしたとき、彼は自分の目を疑った。
そこには親指ほどの大きさの男性器のようなものがあった。
「ナオミさん、あなたもしかして」
「そうよ、私もあなたと同じここに連れて来られた男なの」
睾丸のない男性器はどちらの性別にも属さない新しい性器のように見えた。
「バカな。男がこんな風になっちまうのか」
「あら、そんな格好をして何言ってるの?ホルモンを打てば誰でもこうなるわよ」
青山は興奮を冷めていくのを感じた。
そして、恐怖した。そのうち自分もあんな体になってしまう。
そうすればもう普通の生活に戻ることなんて出来ない。
「なんでこんなところにいるんですか?」
「だって女のほうが気持ちいいじゃない。可愛い服着れたり、綺麗になれるでしょ。
あなただって女装してるから分かるでしょ」
「で、でも、ホルモンをしたり、体をイジったりするのは、おかしいですよ」
「まだ男なんてものに囚われてるのね」
ナオミは青山をベッドに寝かすと、スカートとショーツを脱がした。
「竹下たちがやってたやり方だと痛みしかないからね」
彼女は指にたっぷりと唾液をつけると、青山のアナルに入れた。
「これが前立腺。ここの気持ちよさを知ったら男でいることがバカらしくなるわよ」
曲げられた指が何度も前立腺を押さえた。そのたびに鈍痛のようなものが体の奥から沸き上がる。
一定のリズムでやってくるそれはジワリと何かを体の中に貯めていった。
「竹下たちのやり方はね、徹底的に相手を潰すのが目的なの。でも、私は違う。
あなたに教えてあげるわ。女の悦びをね」
ナオミは青山の体中を舐め始めた。舌が皮膚に触れるたびに、声が出そうになる。
それまで感じたことのない場所が性感帯になりつつあった。
ナオミが青山の男性器を口に含んだ。その吸引と舌技で一瞬で絶頂がこみ上げてくる。
お尻の中に挿れられた指がそれと一緒になって、激しく動いた。
「ああ、だめだ。いく!」
飛び出したザーメンはすべてナオミの口の中に吸い込まれる。
ひとしきり出た後で敏感になった亀頭をナオミは執拗に吸い上げた。
「ああ、うあああ」
射精後の罪悪感はまるでなかった。ただ大きな快楽の波に襲われて、
茫然自失となって、天井を眺めていることしかできなかった。
「気持ちよかった?でも、これはまだ男の快楽よ。
女になったらこんなものじゃなくなるわ」

ナオミの唾液が口内を通り過ぎるたびに興奮が高まってくる。
貪るようなディープキスを重ねあわせ、二人は互いの体を求め合っていた。
「ああん、お姉さま」
「メグミ、可愛いわ」
ナオミはバックの中からペニスバンドを取り出した。
「今日はこれを使うわよ。まずはフェラチオして唾液をたっぷりつけなさい」
青山はペニスバンドをくわえた。ゴムの味と匂いが広がって、吐きそうになった。
「ほら、もっとジュルジュル音立てないと、痛い思いするのはあんたなんだからね」
ナオミはだんだんとSの部分を出していった。
「よし、今度はケツマンコをこっち向けな」
青山が言われた通りにすると、ペニスバンドが一気に貫いた。
「うっっぐう」
ペニス自体は太くはないが、長さがあった。腹の中がかき回されているように感じて、
うめき声を上げてしまった。
「ほらほら、しっかり咥えて」
ナオミは腰を振りながら、時々青山の尻を叩いた。パシーンという音が響く。
「ああ、もうだめぇぇ」

行為のあと、青山はシャワーを浴びた。
部屋にはまだナオミが残っていて、タバコをふかしている。
「あなたもだんだんとこっちの世界にきているわね」
「ええ、男の自分なんてもうすっかり忘れましたわ」
「じゃあ、そろそろ上のフロアに行ってもいいかもね」
「上?」
「ここはとある建物の地下にあるの。一番下が監禁フロア、
次にこの階である居住フロア、一番上が接待や
調教の成果を見せるために使われるVIPフロアよ」
「そこでは何をするの?」
「まぁ、セックスよ。キャバクラやSMもあるけどね。
ついにあなたも殿方のイチモツでロストバージンよ」
「楽しみ。でも、緊張しちゃうな。どんな方がお客さんとしてくるの?」
「そうね、あなたは可愛いし処女だから、
きっと相当なお金持ちが買ってくれるわ。たっぷり甘えなさい」
「はい、頑張ります」
「うふふ、可愛い子」
ナオミは青山にキスをすると、部屋から出て行った。
青山は閉じていた足を開いて、あぐらをかき始めた。
(よしついにここまで来た。もうあいつはすっかり俺がオカマになったと思い込んでいる)
ここ最近の青山は無抵抗でいるだけでなく、媚びることを覚えた。そうすることで何か有益な情報を聞き出せると思ったからだ。わざとぶりっ子みたいに振る舞うのは苦痛で仕方なかったが、我慢したかいがあった。ついに脱出のチャンスが巡ってきたのだ。
(俺を買おうとする客を人質にする。それでなんとか逃げ切ってやる)

青山はキラキラとしたラメが入った紫のロングドレスを着ている。
いつもとは違う金髪のウィッグと派手なメイクはギャバ嬢に見えた。
一番上のフロアはさながら高級グラブといった感じで、
それぞれのテーブルにニューハーフらしき女性がいて、
男性たちを接待している。中にはそのまま奥の部屋に消えていく人たちも見えた。
「あの奥に座っている方よ」
今日は初日ということでナオミと一緒にテーブルにつくことになった。
席にはつるっぱげのいやらしそうな中年男性が座っていた。しかも、その横にはあの竹下がいた。
「ほほう、これが竹下さんが言ってた彼女ですが」
中年男性は舐めるように青山を見た。その視線に寒気がしたが、笑顔を崩すわけにはいかない。
「はい、まぁいつもの通りに誘拐してきましてね。
最初は反抗的でしたが、今ではすっかり従順な女になりましたよ」
「はい、メグミといいます。よろしくお願いします」
中年男性は先生と呼ばれていた。
「まぁ、とりあえずこっちに座ってもらおうか」
ナオミと二人でお酒を作りながら、適当に会話をした。
先生は体をベタベタと触ってくる。適当にあしらいながら、ギャバ嬢に徹した。
しばらくすると、ナオミと竹下がテーブルを立った。
「あとは先生のタイミングでお願いします」
ついにこのときが来たと歓喜した。すぐに入ってきたエレベーターの位置と
回りにはどんな人間がいるかを把握した。フロアには男性のホールスタッフが数名。
脱出するためのエレベーターは近い。
(武器になりそうなものは……このビール瓶!)
ビール瓶をテーブルに叩きつけた。フロア内の会話や笑い声が一瞬で引いた。
割れた先を先生に突きつけ、叫んだ。
「動くんじゃねえぞ!少しでも変な真似したら、こいつをぶっさすからな」
すぐに動いた男性のスタッフが固まった。
立ち上がり、先生を誘導しながら、エレベーターまで歩いた。
(よし、あと少しだ。これですべてが報われる)
エレベーターを背にしたとき、ほんの僅かな気の緩みが生まれた。
そしてそれはエレベーターが開いたことに気づくのを一瞬だけ遅らせてしまった。
扉から出てきた手が青山の腕を掴んだ。振り返ると竹下と一緒にいたあの黒人だった。
骨が砕かれるような痛みが走った。振り払うこともできない。
青山は黒人をただ眺めることしか出来なかった。

手術台の上。体中には拘束ベルトが巻きつけられている。
「やれやれ、お客様にとんだ迷惑をかけて。従順なふりをして、ワシらを騙していたんだな」
竹下が青山の顔を覗きこんだ。
「このやろう!殺すならさっさと殺せ!」
「ふん、せっかくここまで調教したんだから、最後までしてやる。本来は麻酔をかけてやるんだが、
今回は罰として麻酔なしで玉抜き手術だ」
「バカ、やめろ!やめてくれ!」
医者たちが青山を取り囲んだ。
「お願いだ!やめてくれ!俺は男なんだよ!助けて!助けてください!」
必死に懇願する青山を医者たちは静かに眺めていた。

数カ月後、とある裏物DVDが出回った。それは人気の男の娘コスプレイヤーが強姦されるというものだった。
メグミというの名の男の娘が何人もの男に輪姦され、何度も中出しをされていた。
ザーメンまみれになった彼女の顔には幸福と不幸が入り混じった不思議な表情があった。

<END>
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